四年前に亡くなった父は、穏やかで、優しい人でした。
私は父に、一度も怒られたことがありません。
どんな時も娘のことが一番な父でした。
クラシック、特にベートーヴェンの交響曲が大好きで、よく聴いていました。
指揮棒を買って、指揮をしながら(笑)
両親の出逢いが、クラシックレコード会の仲間だったらしいので、若い頃からずっと好きだったようです。
コンサートにも、よく連れて行ってもらいました。田舎のサラリーマン家庭。
けして余裕があるわけではなかったのですが、
「飯は抜いてでも音楽には、惜しくない。」と、笑って言ってました。
コーヒーが大好きで、わざわざ専門店まで豆を買いに行ってました。
ミルやポットも、買い揃えて、挽きたてを入れてましたが、なぜか、たっぷりの砂糖を入れてのむところが、父らしかったと思います。
やりたい事は何でも応援してくれました。
私が音楽をやりたいと言えば、
ピアノや、電子オルガンを習わせてくれました。私は、講師になるまでになりました。
そんな、全力で応援してくれたのに、
私は、22歳で、あっさり音楽をやめて結婚してしまいました。
私が家を出るときに、父は、私の手を握り「我慢なんかしなくていい。辛いことがあったら、すぐに帰ってこい。」
と、言いました。
おめでとう。ではなくて、我慢なんかしなくていいと言った時の、父の顔は、今でもはっきりと、脳裏に焼き付いています。
自分が親になった時に、初めて、なんて酷い事をしたんだろうと思いました。
でも、結婚しても、娘が一番は、かわりませんでした。離れて暮らしていても、いつも心配してくれて、孫たちにも、たくさんの愛情を注いでくれました。
だから、私の娘、息子にとっては、いつもニコニコしている、優しいおじいちゃんでした✨
私が、子育てに一生懸命になれたのは、
両親の愛情をいっぱい受けたおかげだと思います。
まだまだ、受けた愛情分には及ばないですが(^◇^;)
子どもたちは、大人になってしまって、
愛情の持っていき場が・・(笑)
そのせいなのか?・・最近、犬動画に
ハマっています(о´∀`о)
二十歳の時に父が買ってくれた指輪
今でも大事にしています。